放射線治療について|熊本市中央区の放射線外科

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お知らせ

2018.08.02

放射線治療に対する誤解

放射線治療は、’腫瘍を焼く’ のではありません。
ですので、熱くなったりしませんし、痛いこともありません。レントゲンやCT検査と同じX線を使った治療であり、レントゲンやCT検査と同じ様に人体が何か感じることはありません。

 

放射線治療はすぐには効果がでません。
放射線の種類によっても違うのですが、X線は腫瘍細胞を直接死滅させる効果より、遺伝子に影響を与える効果が強いと言われています。ダメージを受けた腫瘍細胞は細胞分裂ができなくなります。つまり、放射線治療を1−2回受けた段階では腫瘍細胞はまだ(ダメージは受けてても)生きており、そこから1−2週間経過することで分裂・増殖できずに徐々に死滅していくのです。
そのようにして死んだ細胞もすぐには消えずに抜け殻の様な状態で残る場合がありますので、CTやMRIを撮影した場合に腫瘍の ‘かげ’ が治療前と変わらない様に(増大はせず)認められることもあります。

 

また、放射線は原則的にあたった場所にのみ、いい効果、そして悪い効果(副作用)がでます。
肺癌の放射線治療で髪の毛は抜けませんし、お腹の具合が悪くなることもありません。(例外として、放射線治療によって死んだ腫瘍細胞の残骸を免疫細胞が異物と認識することで免疫の活性が起こり、離れた場所・放射線を当ててない場所、の腫瘍もまれに小さくなることがあります。)

 

体のごく一部分に対しての放射線治療で、きつくなる、だるくなる、というのも原則おきることはありません。ただ、長期間の治療となると、毎日毎日病院への通院が必要となり、その連日の通院のため疲れが溜まってくることはあります。もちろん、全身に放射線を当てる様な治療の場合はだるさが出現する可能性はあります。

 

体の外から当てる放射線治療での放射線は体に留まりません。
例えば、放射線治療を受けたすぐ後にお子さんと遊んでも、お子さんに放射線が伝染ることはありません。

 

比較的多い放射線治療の誤解について簡単にではありますが書いてみました。放射線は目に見えないし、何だか怖いという気持ちにもなりますが、当院では、効果や副作用についてもしっかりお話し治療を進めていきます。放射線治療に関し、もしくはがん治療に関しても何かあれば是非ご相談ください。

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