IMRT｜熊本市中央区の放射線外科
IMRTとは
IMRT（強度変調放射線治療）は、いろいろな方向から放射線を当てるとき、それぞれの方向からの放射線の量を変化（放射線の強さに強弱をつける）させます。放射線の量を変化させることで、腫瘍の形が不整形で複雑な場合や腫瘍の近くに正常組織が隣接している場合でも、多くの放射線を腫瘍に当てることができます。
つまり、周囲の正常組織に当たる放射線の量を最小限に抑えながら、治療を行うことができます。
通常の放射線治療とどう違うの？
従来の放射線治療では、腫瘍の周囲や腫瘍の中に重要な正常臓器が存在した場合に腫瘍を制御できるまでの十分な線量を照射することができないという弱点がありました。強度変調放射線治療（IMRT）では、放射線を照射する範囲や強さをコンピュータで自在に制御し、照射したい範囲と照射したくない範囲の線量を任意に設定することができます。このことにより正常組織の損傷を低く抑えながら腫瘍を制御するに十分な放射線を集中させることができるようになりました。
保険適用について
前立腺癌、頭頚部腫瘍、リンパ節転移や骨転移等、限局性の固形悪性腫瘍に対する照射が保険診療で可能となっています。
※保険適用とならない場合は、自由診療にて対応させて頂くことが可能です。
治療について
- 1回の治療時間は、15分程度です。
- 短時間で痛みもないため、通院治療も可能です。
- 小さな病変から大きな病変まで柔軟に対応することができ、正常組織へのダメージが少ないことから、副作用などの負担を軽減します。
- 定位放射線治療専用機を使用していますので、定位放射線治療と同等の精度で治療を行っています。
※病状によっては、通常の放射線治療が適している場合があります。
